2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

社会学者・見田宗介の不倫

東大の見田宗介はいはゆる社会学者だとされてゐるが、富永健一ほど実證的なわけではなく、むしろ哲学的なので私は社会学者?だと思ってゐる。高校の頃、国語教科書に載ってゐた見田の評論を読んで、この人のことは記憶してゐた。 その見田が2022年4月に亡く…

舞城王太郎と賞

大江を援用したラノベをさがせ! 尾崎真理子のラノベに対する認識のズレ 私の舞城に対する評価 東野圭吾の舞城王太郎選評 題材としての酒鬼薔薇事件 あまり有名ではない三島由紀夫賞 「熊の場所」の書き直し 参考文献 大江を援用したラノベをさがせ! 『大江…

大江健三郎の文章の癖を真似したい人たちのために(随時更新)

随時更新 以前『もし文豪たちが カップ焼きそばの作り方を書いたら』(宝島社)をぺらぺらめくってみたら、夏目漱石とか太宰治とかいろいろあるなかで、大江健三郎も載ってゐた。あのゴツゴツとした大江構文を期待して読んだが、どうみても初期の大江の文章…

辞書の「神無月」の語源はどうなってゐるのか

はじめに けふ初詣にでかけるあひだに『新明解語源辞典』を読んでゐたら、「かんなづき」の項目にかう書いてあるのを見つけた。 かんなづき【神無月】陰暦十月の称。「かみなづき」の転。「かみなづき」の「な」は連体修飾格を示す助詞「の」と同じような意…