即死ゲームのアイワナにも様ざまありますが、いままで遊んできたなかでおもしろかったものを3つあげてみます。私としてはどれもおすすめしたいといふやつです。
I wanna get thug life
制作者:えるなちゃん
えるなちゃんが制作したアイワナのなかで道中を含んだものは、Oppaiとfestival、Classic、そしてこのget thug lifeの4つしかありません。(未公開のTippaiとPunPunを含めると6つぐらゐあります。)
今日のアイワナ。今回は5年前に作ってたアイワナ´・ω・` 元々これ作る息抜き程度にclassic作ってたらそっちが先に完成してこっちは作るやる気がなくなった。少しプレイして適当にダイジェスト動画作った。Loginの3ステはこのアイワナから切り抜いて何とか日の目を見た。 pic.twitter.com/6KvWrmSLiF
— えるなちゃん (@erunatyan) 2018年4月10日
get thug lifeはアイワナ製作者コンテスト2の参加作品として3位になりましたが、えるなちゃんの作品のなかではマイナーです。ゲームを立ち上げてみるとPCに負荷がかかって重くなるので、それでやめてしまふ人が多いのかもしれません。実際、私のPCではかなり重くなって、しかたないのでしばらくほっといてゐました。
しかるにある日thug lifeには軽量版があることを知り、さっそく遊んでみたところ、これがかなりおもしろかった。難易度は高いのですが、おもしろさが前へ前へ進めて、プレイスキルが上がっていくと実感するほどでした。罠がかなり多いんですが、パズルになってて頭をつかひます。空手健児がいいですね。天丼なんですが思はず笑ってしまふ。かういふマイナーな素材をよく見つけてきたものだと思ひます。おそらくMUGENからでせう。
もう感心しまくりですね。とにかくゲームをつくるうへでも参考になる箇所があちこちにあります。アイワナの傑作です。
ほかのえるなちゃんの作品では、針ゲのI Wanna Chatonがかなりよかったですね。ながすぎず、頭をつかふ針ゲでした。Marchenは結構ながい。Classicは有名なので割愛しますが(大長篇なのに制作期間が10ヶ月なのは恐ろしいほどですね)、Oppaiはあまり知られてゐないデビュー作といふことでおすすめします。
I wanna be the ねこ
制作者:げそから、ゆううつ
https://w.atwiki.jp/fuyuuutuly/pages/27.html
いやあ、これをfatalbrainさんの動畫で見たときには、すごくおどろきました。
発想のいちいちがすごい。実際にプレイしてみると、そのたのしいことたのしいこと。時間巻き戻しギミックはBraidといふゲームが元ネタで、「I Wanna Be The でてくてぃぶ」にもありますが(でてくてぃぶも隠れた名作です)、アイワナのなかではこれがはしりなのではないでせうか。とにかく頭をつかひます。
発想がきてれつと言はれることの多いげそからさんですが、アイワナ界にはこれくらゐすっとんきょうな作品があった方がいいだらうと好意的に捉へてゐます。むしろすっとんきょうなのは見た目だけで、内面ではかなりむづかしいパズルを仕込んでるのですから狡猾ですらあります。その発想に敬意をあらはしたいほどです。
I wanna be the あびゃ~。
制作者:げそから
https://www.mediafire.com/rorona
またげそからさんの作品です。
実はあびゃ~。には3つの作品があります。「あびゃ~」と「あびゃ~2」「あびゃ~。」です。まぎらはしいやうですが、おぼえるやうに。「あびゃ~」はげそからさんの一番最初の作品なのですが、難易度も一番やさしいと思ひます。
この作品も実に発想は一見へんてこなのですが、へんてこの中になにか理路整然と秩序が通ってゐるものがあります。ラスボスの倒し方なんかはすごくよかった。銃を当てて倒すのに食傷してゐた私は、どの作品にもなかった斬新さを備へてゐると思ひました。
ここで私の観念を語ります。私は難易度が高すぎるアイワナは好きではありません。ゲームは楽しむもの・おもしろがるものがいいと思ふので、ただ単にいらだたせるやうな難しすぎる作品はむしろきらひな方です。だからI Wanna Kill The Kamilia 2やI Wanna Kill The Kamilia 3などにはあまり感心しませんし、高難易度作品だけがアイワナだと思ってほしくないと以前に考へましたが、Kamiliaは有名な方なので、アイワナはGuy、Boshy、るきみん。、Kamiliaしか知らない人は多いだらうと思ひます。
ちなみに私が初めて触れたアイワナは、意外にもアクションエディター4でつくられた、デリフルにも載ってゐない全然知られてゐない超マイナーな名作です。
I_WANNA_BE_THE_ACTION_EDITOR
制作者:アルトル・ライド
http://hiyokko.sakura.ne.jp/fupbbs/bbs.cgi?mes=v_res&page=1&filenum=157&trview=284
アイワナはGameMakerといふソフトで制作するものなので、アクションエディター4を初めて聞いた人はたくさんゐるのではないでせうか。だから操作感も異るし、しかも主人公がKIDくんではなく、アクエディの主人公のヤシーユくんです(誰)。出てくるキャラもみなアクエディから登場してゐます。
実は私はアクションエディター4を使ってよくゲームを制作してゐました。無料ソフトなのでできることの範囲には限界があるのですが、発想を変へると、できないやうに思はれた事がいろいろできるのがおもしろかった。この作品はそのできないやうに思はれた事をアクエディでいろいろやってのけました。別ソフトでいちからアイワナの環境に似せるのも大変だったでせうが、私のゲーム制作における観念をまるで変へたと思ひます。と書いても、アクエディに触れない人にはどうでもいい事でせうが。
ステージが多い、意外とむづかしい長篇です。埋れた作品ですが、いつの日か動画サイトにプレイ動画があがってるのを見てみたいものです。この影響で私もいくつかアクエディでアイワナをつくりました。(GameMakerでもつくれるのですが、別のソフトでこんなこともできるんだぞと思はせたかったのです。)